タレント、モデルとして幅広いジャンルで活躍されているユージさん。
現在、4人のお子さんのパパでもあるユージさんに、子育て女性からのお悩みを解決していただく連載企画が決定!その名も「ユージのパパっと解決!」。
インタビュー後編では、パパ目線での子育てや、奥様とユージさんのライフスタイルをお聞きしました!
前編はこちら
4人目が生まれてからの、ユージさんのライフスタイル
――昨年お子さんが生まれたとの事ですが、ご家庭では、家事や育児の分担はどのようにされていますか?
分担はしているのですが、固定はしていなくて、僕が家にいる時は、ほぼ僕がやります。
でも、僕が仕事でいない事の方が多いので、その間は妻がずっと見てくれています。
長男はもう大学生なので、むしろ手伝ってくれていますけど、うちには長男も含め、4人の子どもがいるので、仕事が終わったら家事・育児ですね。
――ユージさんが特にしている家事や育児はありますか?
仕事から帰ってきた夜は、子供達をお風呂に入れたり、下の子のミルクは、僕があげています。
夜泣きや夜中のオムツ替えは、男性でもできる事なので、僕がやったりしていますね。
――夜泣きにも対応されているんですね!「男性は、泣いていても起きない」と世のママから声があがることもありますが…(笑)
泣く前に起きていますよ。泣くって分かるんです。モゾモゾってサインを出してくるんですよ。(笑)深夜に、シーンとした寝室の中で。(笑)
ーーすごいです!
「うーうぅー」って言い始めて、これは泣くなと思って、起きて先にミルクを作りにいきます。
ウォーターサーバーなので、お湯を入れて溶かして、水を入れて。もうどれくらい入れたら適温になるのかもマスターしています。
哺乳瓶のフタをキュッとした頃に、「ゔぇーん」って泣くので、「はいはい、任せてくださいよ!出来上がってますから~!」って。(笑) もうそれはそれは慣れたものですね!(笑)
――仕事もある中で、夜中のお世話は辛くないですか?
長男の時は、僕が6歳の時に父親になったのでミルク時代を知らないんですけれど、長男以外の3人は全員関わってきているので、もう4人目になったら、楽勝ですね!(笑)
――何度も子育てをしているとプロになりますね!
子どものお世話をする事自体は、そんなに難しいものじゃないと思います。
でも、一番はやっぱりメンタルの部分ですよね。
子どもが生まれると、子ども中心の生活になって、生まれたばかりの頃はミルクやおむつ替えとか、しっかりした睡眠もとれずに、寝不足にもなるので、精神的に疲れたりしちゃいますよね。
――精神的に疲れてしまう事はないですか?
体力は大変だけど、基本的には育児で悩んでいる事は、今はないかもしれないです。
「どうしてこうなっちゃうのかな?」みたいな悩みは、4人目ではもうなくなりましたね。(笑)
――子育ては大変だというイメージもありますが、どう感じますか?
「子供が泣き止まない」とか、「ご飯しっかり食べてくれない」とか、子どもに関する悩みから、「友達の家族は楽しそうに遊んでいて旦那さんも協力的なのに、うちの旦那はここまでしかやってくれない」とか。そういった細かい悩みがあると、どっと疲れると思います。
でも大丈夫です。意外と子どもは丈夫で、気づいたらもう、成長しちゃうので。
4人を育てて思うのが、子育てって疲れるし大変だけれど、楽しい事の方が多いですね。
「昔は、よく妻への声掛けに失敗していたんです。」
――奥様と一緒に子育てしていく中で意識している事はありますか?
妻には、気遣いを忘れないようにしています。言葉遣いは特にですね。それはもう常識です。(笑)
例えばなんですけど、「抱っこしててあげようか?」っていう言葉の中の「あげようか?」っていう上から目線になるニュアンスでは話さないように気をつけています。
「え、これ、私の子でしたっけ?私達の子だけど。」って思われてしまうので。(笑)
―― (笑) 言葉のかけ方で失敗したな、というエピソードはありますか?
本当に昔はよくありました。「〇〇してあげようか?」っていうと、「あげようか。って何?」みたいな。(笑)
1番失敗したのが、妻が長女を妊娠している時に、僕がお正月休みを7日間、取ったんです。
この7日間は、家の事を全部僕が担当して、全てやってあげようというプレゼントのつもりでした。ご飯も掃除も洗濯も、何から何まで全部僕がやるし、妻には「好きな事をしていいよ。友達と遊びに行ってもいいし。」と事前に言ってありました。
妊婦なので、結局はどこも行っていなかったんですけど、テレビを見たり、映画見たりしていましたね。
――素敵な旦那さんですね!
そう思うでしょ?(笑)
でも、その7日間を台無しにする言葉を言っちゃったんです。
――どうされたんですか?
家事や育児をして全ての事が終わった最終日、子供も寝たので、ソファーにどんと座って、「あー疲れた」ってふいに言葉が出ちゃったんですよね。
そしたら、妻が「7日で?」って。「私が毎日、何年もやってる事をたった7日間やっただけで、疲れたってよく言えるよね」みたいなニュアンスで。(苦笑)
ーー毎日、奥様は家事育児されていますもんね。
妻を楽にさせたいっていう僕なりのプレゼントだったんですけど、結果、7日間を台無しにしてしまいました。
――最後の最後で。(笑)
嫌味で言っているわけじゃなく、単純に疲れていた事を言葉に出してしまっただけなんですけど、それが嫌味に聞こえちゃって。サッカーした時に言う言葉みたいに、素で「あー疲れた」って。(笑)
それと一緒だったんですけどね。(笑)
でも、そこでそんな風に妻に言われて、初めて気付く事ができました。
「そうだよな、毎日休みなく頑張ってくれてるんだよなぁ」と反省しましたね。そこからはもう、言葉遣いはすごく気を付けるようにしています。
――険悪なムードになった時はどうしていますか?
もう何をしても、取り返しがつかないことを言ってしまっているので、そこは認めます。
「そっか、そうだよね。毎日ずっと家事育児やってくれているよね。俺もこれからできることやるね。」って共感をして。言われた事で気づいた事もあるので、意識も変わりましたね。
「絶対に先頭は走らない。妻にとって動ける人間になる事です。(笑)」
――奥様とバランス良くする家事や育児をする為の秘訣はありますか?
妻は、家事育児を毎日やってくれていてルーティンがあるので、僕が良かれと思ってやることが逆に上手く回らない事もあるんですよ。
例えば、「今日は全部家事を僕がしちゃおうかな」とふと思いたってご飯を作ると、「いやー、今日は献立も決まってたし、スーパーで選んで買ってきたのに」とか。
良かれと思う事が「いつも、やらないことはやらないでよ」って思われる事もあるんです。
でも、見つけたんです。良い声掛けの方法を!
――教えてください!(笑)
「何か僕にできる事ある?」って聞くんです。そうすると、「じゃあ洗濯物畳んできて」って。
で、僕も「あ、はい。わかりました。」って。(笑)
もうこれは本当に声を大にして言いたいんですけど、「妻にとって動ける人間になる」っていうのが上手くいく秘訣ですね。(笑)
――聞くと言うことが一番なんですね。
そう、それです!まず聞いてみるのが大事です!
なんかやってあげようかって言うのは、上からになっちゃうので。「何か僕にできることはある?」ってまずは聞く事が大切なんだと学びました。
妻が「これをやって」っていう事をひたすら、やる。絶対に先頭は走らない。妻を最大限に尊重する。このバランスが我が家には丁度良いのかもしません。
――ユージさんの中でこれは、率先してできるっていう家事や育児はありますか。
お風呂掃除やトイレ掃除は、いつでも年中やってもいいと思っているので、そこは率先してやるようにしています。でも、やはり妻の邪魔をしないっていう事を心がけています。それが大事。邪魔をしないって言うのは“何もしないこと”じゃなくて、“でしゃばらない事”です。
”親”になることで見えてきた、人としての成長
――男性からしたら、女性は難しいと思いますか?
いや難しい。こんなに難しい生き物いないですよ、本当に。(笑)
これはあるあるだと思うんですけど、子供が産まれてから、女性はすごく逞しくなると思います。妻が優しいのは変わらないですよ。優しいのは変わらないけれど、子供がいて、子どもを守っていく強さっていうものが出てくるので、カップル時代とはやっぱり関係性も変わってきますよね。
――関係性が変わった時、お二人に変化はありましたか?
女性は逞しくなって、親というステージに2人で行くんですが、急にこっち(男性)が子どもに見えてくるんでしょうね。彼氏ではなくなって、夫なんだけど夫でもなくて、もう一人の子どもになっちゃうんですよね、きっと。
――子どもになる、と言うと?
女性は妊娠をした時からお腹の中で赤ちゃんを育てていて、赤ちゃんはどんどん大きくなっていくけれど、自分は何も感じるものがないし、痛みもない。いつもと同じように仕事に行くし、ご飯も食べるし、普段と変わらない生活が続いていくんですよ。
でも女性は違うんですよね。体の変化を感じながら、十月十日(トツキトウカ)過ごすんです。お母さんになる準備が妊娠した時から始まっているけれど、男性は何もないまま、生活が変わらず続いちゃっているので、いざ「おぎゃー」って声を聞いた瞬間から、お世話をしなければいけないので、もう追いつかないんですよ。
――心の準備ができないまま、お父さんになっている感じでしょうか?
そうだと思います。「うわ、急にお父さんになってる」って。(笑)
どの家でも、結構皆が直面するんじゃないかなと思っています。
長女が産まれた当時は、こんなことも僕はできないんだと思いました。
「お風呂はどうやって入れるの?」「オムツってどうやってかえるの?」って、毎日が父親の為のステージに踏み込んでいる感じですね。
――日々、模索しながら子育てをされていたのですね。
子育ては、大変さと楽しさの繰り返しですね。だけど、本当に上手くできているんですよ。
過去には「もう無理」って思う事もありましたが、笑顔を見たり、歩けるようになったり、成長していく過程で、親としての喜びが細々とやってくるんです。
――大変だけれど、喜びがあるんですね。
そうなんです。「可愛い」っていう気持ちが毎回勝つようになっているんです。
日々大変なんだけれど、「可愛いからこの子を守りたい」っていう気持ちが毎回ちょっと勝つようにできているんです。
寝る寸前まで「本当にもう無理かも」って、「あーできる事なら何もしたくない」と思うんだけど、1日の全ての育児が終わって、スヤスヤ寝始めた時に、本当に寝顔が可愛いくて。
――子供の寝顔のパワーはすごいです!
「あれ?もう今日の育児終わり?」みたいな。(笑)
「あー明日も、この子達のお父さん続けたいな」っていう気持ちになりますね。
――ギリギリの所まで、向き合っているということですね。
そうかもしれないですね。
そういった日々の大変さも乗り越えながら、お父さんになっていくのではないかなと思います。
人間としても一皮むけて、成長しているのかな、と。
独身時代には気付けなかった事も沢山あるし、試練はいっぱい子供が与えてくれるので、大人として、だいぶ成長していると思います。
編集後記
ご家庭でのお話や子育てについての想いをお聞きし、ユージさんの人柄や心の広さ、お子さんへの愛情が伝わってきました。
次回はいよいよ、イクメンパパのユージさんがお悩みを解決してくれる連載がスタート。随時、お悩みもSNSで募集中です!お気軽にご応募くださいね。
連載「ユージのパパっと解決!」ぜひ、お楽しみに!
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PROFILE
ユージ
モデルとして活動を開始し、役者としても活躍。2009年からファッション雑誌「FINEBOYS」の専属モデルを務める。その後バラエティ番組に活躍の場を移す。
元大工という経歴があり、手先の器用さとデザインセンスを活かし、DIYやイラストの現場でも才能を発揮!
2014年2月に結婚。現在、4児の父親として育児に奮闘中。
2016年には、史上最年少でベストファーザー賞とイクメン・オブ・ザ・イヤーを同年ダブル授賞!