インタビューの前編は こちら
ママとして、タレントとしてもご活躍されている、菊地亜美さんの日常を切り取った連載企画「Ami's STYLE」が始動するにあたり、ライフスタイルや子育てについてインタビューを行いました。後編では、2歳の娘さんの子育てについて、菊地さんの心境の変化について語っていただきました。
2歳の娘と過ごす時間
ーーSNSでよくお子さんと遊ぶ姿を拝見しましたが、休日は、お子さんとどのように過ごしていますか?
最近は、ペイントアートができる施設に行ってきました。
家だと絵具を使うと汚くなってしまうので、思いっきり楽しんできました。
ーーアクティブにお出かけされているんですね。
外にお出かけするのも好きですし、家で一日中パジャマのままで娘といるのも好きなんです。(笑)
今日だったら、「パパとママはお仕事、●●ちゃん(娘)の仕事は、保育園だよ」と言って、メリハリはつけるようにしてます。
ーーそれぞれのご家庭ごとのライフスタイルがありますよね。
私の場合は、お休みが不定期なので、平日にお出かけしています。ちょっと付き合わせてしまっているかもしれませんが、まだ子どもも小学生ではないので、親子の時間って大切だなと思っていて。
ド平日なんですけど。笑
ーー家族で一緒にお休みを過ごされていて、とっても素敵です!
昔から「家はうち」っていうの言葉は、まさにそうだなと実感しています。
我が家は、土日が休みではないので、周りと比べてしまいがちですが、ライフスタイルが他の家族と違うので、「平日に行けたら行こうね」って家族で話し合って、割と平日に遊びに行ったりしています。
――お子さんとお家で遊ぶ時は、どんな遊びをしてますか?
保育園で先生と1日のあった出来事をやり取りしているノートに、「●●ちゃん(娘さんのお名前)は、砂場に夢中!」って書かれていて、びっくりしたんです。
私と一緒に公園に行っている時は、滑り台で遊んでいたのに、保育園では、お砂場で遊んでいると知ってすぐに、手につかないお砂場セットを買って、家で遊びました。
トイザらスで1,000円くらいで買えるんですよ。(笑)
――保育園での遊びがご家庭でも活かされているんですね。
最近のおうち遊びは、本当に保育園からヒントを得ることが多くて。
保育園に行っていて仕事もしていると、付きっきりで見てあげる事って少ないじゃないですか。
初めての子育てで、英才教育したいわけではないけれど、「色々な事を学ばせたい!」と思うんですよね。でもやり方が分からなくて。
「鉛筆って2歳の子が持てるのかな?」とか、「丸とか書けなくて当然だよね?」とか、何が正解か分からないんです。でも保育園で、お絵描きの中で丸が描けていたんです!
家では、赤ちゃん用のクレヨンしかなかったので、すぐに大人でも使える細いクレヨンを買ってきました。
――保育園でできたことも喜びに繋がりますね。
私が知らない所で色々と教えてくれてるんだ!という気持ちになって、そこからすぐに遊びに取り入れています。娘が0歳の時の私だったら、夫に対しても母に対しても、誰にも何も言われていないのに、「私が産んで、私が1番育児しているのに。私が分かってるから、大丈夫!」って思っていたんですけれど、娘が成長していくにつれて、その頑固さが抜けていきましたね。
「産後は全て自分で、何もかも手を抜きたくないって思っていました。」
――菊地さんと言えば、離乳食すべてを手作りでSNSに投稿されていたイメージがあります。
離乳食の時から見てくださってる方は、「すごいですよね。」って言ってくださる方もいるんですけど、初めての事だから、頑張っていると思わず作っていたんですけど…
離乳食って量が少ないじゃないですか。でも、今思うと、あの時は私、本当に頑張ってた!(笑)
――今も毎回手作りでされているんですか?
今は、手を抜いています。(笑) これは、言いたい。(笑)
自分の過去動画を見て、今はめっちゃ手抜きだなと思います。
よく、離乳食から見てくださっている方に「すごいよね」って言っていただく事もあるんですが、
娘が成長するにつれて、食べ物を分けなくて良くなった事も大きいですね。
あと、産後の私は、「買ったものは絶対に娘に食べさせたくない!」と意地になっていた時期もありました。「野菜もバランス良く食べさせたい」って思っていたんですけど、食べてくれない時ももちろんあって。でも食べてくれないのに、毎回手作りのものを用意していたんです。
ーー食べてくれないと心が折れそうになりますね…
力が入りすぎてしまっていましたね。子どもって朝はちゃんと起きてくるし、「ちゃんと生活をしたい」、「三食、必ず食べさせなきゃいけない」って初めは、思いすぎてしまっていました。子どもが生まれる前までは、お休みの日はお昼まで寝てダラダラするのが好きだったんですけどね。(笑)
ーー 愛情があるからこそですよね。
でも今、娘はパンが大好きなんです。
朝は、ほとんどホットサンドで、中にチーズやハムを入れたり、ツナと娘が食べられそうな野菜を入れてホットサンドにしています。プラスでバナナにしたり。バナナ、ドーンみたいな。(笑)
でもそれこそ、最初はパンを出すのも嫌で。パンって美味しいですけれど、「私が作ったものじゃないし」って思っていました。(笑)
娘は、全然食べない時期があったので、最近は、いっぱい食べてくれるだけで有難いなと思うようになりました。そう考えると、最初の頃に比べたら、やっぱり肩の力が抜けてきましたね。
――菊地さんが作る料理で、娘さんが好きな食べ物はありますか?
定番なんですけど、ハンバーグとか手羽元、煮物です!
最近で渋いなと思ったのが、ひじきの煮物です。(笑)
ーー意外です!(笑)
そうなんです!ひじきの煮物って、2歳だし、絶対食べないだろうなと思ってたんですけど、すごくよく食べてくれます。
きっかけは、家族でお出かけをした時だったんですけど、どこかへ遊びに行く時の我が家の恒例で、朝は車でおにぎり屋さんに寄って、車内で朝ご飯を食べて行くんです。
その時に、おにぎりセットを買った中にひじきが入っていて、すごい勢いで食べたんですよ。(笑)
ーー親でも分からなかった好きなものってありますよね。
そこで初めて娘がひじきを好きだと知って「そんなにひじきが好きだったの?」って驚きました。そこから、家でもひじきの煮物を作り置きして沢山作ってるんですけれど、本当によく食べてくれて、2日くらいでなくなります。
しかも、ひじきのことを娘が「ちぢみ」っていうんです。(笑)「ちぢみ美味しい!もっと食べたい!」って言うので、ひじきは常備しています。
――可愛い言い間違いですね。
面白いですよね!(笑) 全然食べてくれない時期もあったので、好きな食べ物が一つでもあって良かったなと思っています。
ーー先ほど”手を抜いている”とお話されていましたが、お仕事されている中で、食事はどのように工
夫されていますか?
食事は、作り置きしたものを出す事もありますし、レンジや茹でるだけで作れる簡単で時短できるものもストックしています。野菜室に入っている余り物の野菜を全部入れて、うどんや焼きそばを作ったり。
今は美味しくて時短ができるものが沢山あるので、仕事がある時は頼っています!でも料理を作る事も好きなので、一から作りたいとは思っているんですが、割り切って毎日を乗り越えていますね。
早い時間に仕事が終わる時やお休みの日には、朝からスーパーに行って、明日からの作り置きもしつつ、ちょっと凝ったものを料理する事もあります。
――食事だけでなく、産後は完璧にしたいという気持ちがあったとお聞きましたが…
そうですね。実家は北海道なんですけど、産後はほとんど外にも出られないし、家の事も子育ても大変なので母に1か月来てもらう予定だったんですけど、1か月もいたらお互いストレスも溜まるし、「私、大丈夫だから」って言って、10日ぐらいで母に帰ってもらったんです。
でも、そこから本当にすごく大変で。(笑)
頑固というか、責任感というのか。表現しにくいんですけれど、「子育てに手を抜きたくない。」と思っちゃったんですよね。全て完璧にできるはずじゃないのに。「できるし、やりたい!」っていう気持ちだったので、その部分の気持ちは変わったのかなと思います。
今後、第二子となったら、母にはガッツリきてもらいたいです。(笑)
――お子さんが成長されていくにつれて、肩の力がだんだん抜けてきたんですね。
誰にも「何もできてないじゃん!」って指摘されていないのに、「待って、全然できなかった。どうしよう。」って。見すぎちゃうんですよね、本とかネットとか。
でも、全く見ないっていうのも違うなと思うんです。やっぱり情報を入れて、自分でその情報を選択して、「これはやろう」とか「これはいっか」と取捨選択をするようにしています。
小さな幸せを毎日かみしめる事で、見えてきたライフスタイル
――「完璧にしたい!」という気持ちからの切り替え方法はあったのですか?
ある時から、「私はこんなことができたんだ。」っていう気持ちでいられるようになり、家では甘くなりました。
例えば、育児や仕事で部屋の掃除ができない時に、今までの私だったら「明日も朝早いのに、部屋が汚い!ちゃんと片付けなきゃ。」と思ってしまって、寝る時間を削ってまでも掃除をしていたんです。
でも、最近は気持ちを切り替えられるようになりました。「これだけ家の事もやって、子どもも寝かしつけて、私って偉いじゃん!明日片付ければいいや。」と思えるようになったんです。産後の私は、どれだけ眠くても、やらなきゃいけないと思っていたんですが、自分で自分のハードルを下げられるようになりましたね。
――その肯定感を自分で引き出すコツはありますか?
私、幸せのレベルがめっちゃ低いと思うんです。
例えば、お金って大金持ちの方がいっぱい使えるじゃないですか。でも、大金持ちになりたいと思わないタイプなんです。そんなに沢山持っていても使えなさそうだし、意外と楽天ポイント貯めてる自分が好きだなぁと思ったり。(笑)
―― 編集部一同爆笑 菊地さんのいつもキラキラしたタレントさんのイメージが、一気に親近感に変わりました。(笑)
えー、嬉しい!私、幸せに思う事のレベルが本当に低いんですよ。(笑)
幸せのハードルを下げると本当に、アイスのピノがハートになっているだけで、「待って!今、このタイミングでピノにハートが入ってるって、絶対私の行いが良かったんだ!」と思うタイプで。
あまり高望みをしないので、家事や育児に関しても、その場を楽しめているのかなと思いますね。
子育てに正解はないって思います。
――子育てする上で、一番幸せな瞬間はありますか?
ありきたりすぎて、言葉にすると綺麗事っぽいんですけれど、寝る前に子どもの寝顔を見る度に、「この子を産んで良かった」、「この子を大事にしよう」と毎日思っています。
どれだけぐずってどれだけ寝かしつけに時間がかかっても、「この子が生まれる前を忘れかけているよね」とよく夫と話してるので、すごく幸せだなと感じますね。
毎日が幸せって、言葉だけで聞いたら嘘っぽいなと思われると思いますし、私もそう思うんですけれど、娘と一緒に横に寝てる時や、朝起きた時に娘の顔を見て、「幸せだな~」って、毎日思います。
――素敵な考え方が、肩肘張らない菊地さんのライフスタイルにも反映されているのですね。今後LIFE STYLE magazineで、連載を行っていくにあたり、意気込みを教えてください!
InstagramやYouTubeでプライベートの事は日々発信しているんですけれど、もっと、ごく普通の日常を届けたいなと思っています。
公園へ行ったり、動画を撮る程でもないけれど、いつもの日常を残していきたいです。
2歳と一緒に過ごす、”よりリアルなライフスタイル”を発信していけたらいいなと思っています!
――ありがとうございました!連載企画での菊地さんの日常や素顔を楽しみにしています!
編集後記
後編では、菊地さんの子育てについてお聞きしましたが、2歳の娘さんとの日常を垣間見る事ができ、タレントさんとして活躍しながらも、1人のママとして奮闘する菊地さんの素顔が知れました。今後の連載でも、菊地さんのライフスタイルを切り取った記事が掲載されていく予定ですので、お楽しみに!
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PROFILE
菊地亜美(きくちあみ)
タレント。1990年9月5日生まれ、北海道出身。2008年4月、アイドルグループ・アイドリング!!!の第2期生に選ばれ、16号として活動。2014年11月、同グループを卒業。以降、タレントとしてテレビ・CM・ラジオなどに出演。2018年2月、一般男性と結婚。20年8月、第1子を出産。自身のYouTubeチャンネル・あみちゃんねるが女性を中心に人気を集める。